『伝えることが大事なのではなく、伝わることが大事。』
子どもたちは、成功と失敗の中で、ボール技術を磨いている。
指導者も、子どもたちを観察して、伝わる力を磨き続けることに終わりはない。
● 話すこと100%の指導者
● 話すこと50%+プレイ50%の指導者
● 話すこと10%+プレイ90%の指導者
どんなバランスであれ、指導者は、子どもたちのイメージをどこまでも膨らませることができる反面、簡単に萎ませることもできてしまう・・・。
また、その子の心を広げることもできれば、狭めてしまうこともできてしまう・・・。
子どもたちが、どう感じているのかを観察して、言葉を二次元的に伝えるのではなく、イメージを三次元的に膨らませられる指導者は、子どもたちにとって良き指導者だと思う。
プレイコーチング(身体に働きかける)。
年齢が低い程、プレイを魅せたり、映像でプロのプレイを魅せたり、イメージを膨らませる工夫が必要になってくる。
子どもは、見てイメージを膨らませることで、できるようになる能力が高く、イメージから身につけた動きは自然で柔らかい。
逆に、年齢が高くなるにつれて、目で見て動くことが難しく、論理的に動きを教えることによってイメージを持たせる必要がある。
他のスポーツでも、アイスホッケーでは、子どものころにイメージから身につけた子の動きは自然で柔らかく、大学生からはじめた選手は、イメージと共に「なぜ速く滑れるか?」を論理的にも教えていくと速く滑れるようになっていく。
しかし、動きは固い・・・。
ゴルフでも、子どものころにイメージで身につけた子は自然で柔らかく、大人からはじめた人は飛距離は伸びるが動きは固い・・・。
強さ、速さは大人になってからでも伸びるが、 柔らかい動き、柔らかい発想は、子どものころに伸ばす必要がある。
子どもは、プレイコーチング(身体に働きかける)によって、見てイメージして自然な動きを表現する。
では、ロジックコーチング(論理的に働きかける)は不要なのか?
もちろん、子どもの頭に働きかけることは非常に重要ではあるが、それは論理中心ではないと考える。
子どもは論理的に考えることより、脳でイメージを三次元的に捉えることが得意。
そのため、子どもに話すときは、論理中心ではなく、『イメージが膨らむ話』や『発想が誘発される話』によって脳に働きかけ、イメージを作り伝わることが大切で、それが論理的につながっていくように仕掛けていく。
・ ダマスことを魅せる。
・ ずるいことを魅せる。
・ 驚くことを魅せる。
・ 空中を魅せる。
・ サッカーの楽しさを魅せる・・・。
大人が一緒にプレイして遊ぶ中で、プレイと言葉によって、イメージと発想を誘発させることに意味がある。
『伝えることが大事なのではなく、伝わることが大事。』
指導者は、観察力と伝わる力こそ表現方法であり、それによって人の心を動かす。
選手は、ボール技術が表現方法であり、それによって人を動かす。
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