やらせすぎは間違いなくよくない
ゲルト・エンゲルスの言葉。
僕は特にものごとを認知するところがスタートだと思っている。
いまどんな状態なのか、なにを見たのか、そこでなにをすべきなのか。
小さいときからすぐに答えを与えてしまったら、なにかうまくいかないことがあるだけですぐに指導者からの答えを求めてしまう。
でも、答えを与え続けてしまったら、自分で答えを見つけることがいつまでたってもできないんだ。
それでいいのだろうか?
そうではないはずだ。
自立して生きることの大切さはみんなちゃんとわかっているんじゃないだろうか。
だったら、子どもたちのためにどんな関わり方をすべきか、大人が真剣に考えなきゃだめだ。
あともう1つ大事なのは子どもたちの毎日のスケジュールのあり方に気を配ることだ。
子どもたちは毎日とても忙しい生活を送っている。
ドイツでもブンデスリーガの育成アカデミーに入ったら、U-12、U-13年代で週に6回もトレーニングをやることだってある。
みんなはこのことをどう思っているんだろう?
これでも少ないという人もいるけど、どうしてそういう考えになるんだろう。
例えば、プロ選手は週に7~8回トレーニングをする。
そうすることでシーズンを通してトップレベルのパフォーマンスを出すために必要だからだ。
でも彼らが取り組むことはサッカーだけだ。
サッカーでパフォーマンスを発揮するためにどうすればいいかを考えるのが、彼らの仕事でもある。
でも子どもたちはどうだろう?
サッカーだけをやっていればいいのか?
そんなことはない。学校があるだろう?
学ぶことは人生をしっかりと歩んでいくためにとても大切だ。
個々のパーソナリティの成長は?
どうすれば成長する機会を持つことができる?
友人との時間とか、家族との時間とか。
一人でゆっくりする時間も大切だ。
そうやって身体も、心も成長することができる。
やらせすぎは間違いなくよくないんだ。
練習頻度や量は少ないほうがいいこともあるというのを絶対に忘れてはいけない。
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